現在の業務内容を教えてください

Androidエンジニアとして、pixiv Androidアプリ開発とそのAPI開発、それに付随するバックエンド開発、Androidアプリ内部品質向上プロジェクトの管理・改善など、多岐にわたる業務に携わっています。

エンジニアになったきっかけを教えてください

中学生の頃、趣味でWebサイト制作を始めたのがきっかけです。好きな作品の世界観をベースに、ロールプレイができるポータルサイトを作成して、友人と楽しんでいました。高校生になるとエンジニアリング全般に興味が広がり、コンピューターを操作するための簡単なスクリプトを書くようになりました。デザインや機能はもちろん、アニメーションも追求し試行錯誤した経験は、今の仕事の基礎になっています。
大学生になり、初めて本格的な開発に触れる中で、自分の手でさまざまなものを形にできるエンジニアリングの奥深さを実感しました。専攻とは領域が異なりますが、もともと個人開発をしていたAndroidアプリへの興味関心があり、「アプリを通してユーザーに価値を届けたい」という想いが強かったため、アプリエンジニアになることを決意しました。

日本への移住、ピクシブへの入社はどのような経緯で決められたのでしょうか

以前から日本に深い関心があり、これまでに300作品ほど日本の映像コンテンツを視聴しています。ドラマや映画を通じてライフスタイルなどを知るだけでなく、長期的な社会の変遷も感じてきました。徐々に「いつか日本で働きたい」という思いが強くなり、日本人と交流できるオンラインサービスを使ったり、日本語学校に通うなどして、本格的な言語習得に励みました。
自分の技術を活かせる会社を探す中で、ピクシブの求人を目にしました。それまでpixivを使ったことはありませんでしたが、「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションを知り、強く惹かれました。技術力の高い企業は日本に数多くありますが、特にクリエイターを支援する姿勢や、社員の「好き」を尊重する文化に魅力を感じ、選考を受けることにしました。
当時はトルコに住んでいたため、面接はオンラインでした。不安もありましたが、担当の方々と自然に会話が弾んだのが印象的でした。私自身の背景やプロダクトへの想いを重ね合わせた対話の中で見えてきたのは、ピクシブの社員全員が本気でクリエイターと向き合う真摯な姿です。ミッションが形式的なものではなく、メンバーラインまで浸透していることを確信し、入社を決意しました。

どのような時に仕事のやりがいを感じますか?

pixivアプリを通じて新しい価値を届けるために、ユーザーからの要望を元にチームで議論しながらプロダクトを改善することに大きなやりがいを感じます。新機能のリリースをした際は、SNSでリアルタイムで反響を目にすることができるので、モチベーションアップにも繋がります。
街中でpixivアプリを使っている方を偶然見かけることもあり、開発に携わっているサービスが誰かの日常の一部になっている様子を目の当たりにできるのは、エンジニアとして非常に嬉しい瞬間です。こうしたユーザーとの接点全てが、次の改善に向けた原動力になっています。

これまでに大変だった仕事はありますか?

通常の開発業務を行いながら、複数の大きなプロジェクトが重なった時期が大変でした。具体的には、技術カンファレンスである「DroidKaigi」の協賛ブース企画のリード、自身の登壇準備、さらにインターンシップのメンター業務などを並行して進めていました。
特に DroidKaigi は、私自身が入社を決めるきっかけのひとつになったイベントでもあり、「ピクシブには技術力の高いエンジニアがいることをもっと発信したい」という強い想いがありました。そこで、これまで社風やカルチャーの発信が中心だった展示内容をアップデートし、より技術的な面をアピールする方針を提案しました。 具体的には、協賛ブースに専用のアプリを新規開発して導入したり、私自身も登壇を目指して半年前からプロポーザルの準備を重ねたりしました。チーム内でのレビューやブレストを経て無事に採択されたときは嬉しかったです。タフな経験でしたが、技術と「好き」を伝えるための非常にやりがいのある仕事でした。

仕事をする上で意識していることを教えてください

私たちの目的は「クリエイターを支援すること」です。そのために、ユーザーを深く理解することを常に心がけています。具体的には、業務時間外でもアプリに触れることでユーザーとしての感覚を持つようにしています。また、数値に基づいた客観的な分析も重視していて、専門のデータ分析メンバーが提供してくれる詳細な行動ログを活用して、どの機能がどう使われているかを確認しています。
最新のトレンドを把握するために、他社の人気アプリも参考にしています。サービスの魅力や核となる機能はもちろん大切ですが、「ストレスなく使えること」はユーザーにとって必須条件なので、常に感度高く情報をキャッチするようにしています。

エンジニアにとってのピクシブの魅力を教えてください

多種多様なプロダクトと多くのエンジニアを通じて、幅広い技術スタックと経験に触れられる点です。毎週開催される社内勉強会をはじめ、常に新しい知識を吸収できる機会が豊富で、成長を加速させてくれる土壌が整っています。
また、社外に向けた技術発信も活発です。特定のメンバーに限らず、若手や経験の浅いメンバーもカンファレンスに登壇できる機会がある点が素晴らしいと思います。会社として多くのエンジニアリングイベントに協賛しているため、外部とのつながりを通じて技術的な視野も広がります。
さらに、職種に縛られない柔軟性も魅力です。Androidエンジニアであってもバックエンドに関われるなど、自分の専門外の領域にも挑戦できる環境が整っています。新しい分野にチャレンジしたい人にも最適な場所です。

ピクシブの好きなところを教えてください

「クリエイター支援のためなら、どんなことにも挑戦しよう」という一貫した姿勢が、社内全体に浸透している点に魅力を感じています。プロダクトへの深い愛着を持ったメンバーと切磋琢磨できる環境は、エンジニアとしてのモチベーション向上に繋がっています。
また、多様なバックグラウンドを持つ仲間との交流も大きな刺激になっています。日本で働くこと自体が大きなチャレンジでしたが、自分にはない視点に触れることでさらに視野が広がり、日々成長を実感できています。こうした多様性を尊重する土壌は、ニックネームで呼び合う文化や、社内コミュニティ「z-活動」などにもよく表れています。海外出身の私にとっても馴染みやすく、心理的な壁を感じずに働けるのは、唯一無二の社風があるからだと思います。

現在特に関心の強い分野はありますか?

パフォーマンスエンジニアリングです。前職で、特定の環境下でのみアプリの動作が遅延するというフィードバックを受け、その対応にあたったことで興味を持ちました。手元の端末では再現できない問題に向き合う中で、多様な利用環境において一定の品質を担保する難しさと重要性を学びました。この経験を活かして、現在はより多くのユーザーが一定の品質でサービスを利用できるよう、パフォーマンスのモニタリングと改善を重視しています。

今後、 エンジニアとしての目標はありますか?

「pixivを使いたい」と思ってくださる方を一人でも増やせるよう、プロダクト開発を強力に推進していくことが、チームと個人に共通する目標です。 特に、Webとは異なるアプリ特有の強みを活かした機能開発に注力しています。スマートフォンはユーザーにとって最も身近なデバイスだからこそ、アプリならではの体験を通じて、新たな魅力を創出したいと考えています。 ユーザーへいち早く新しい価値を届けるために、今後もスピード感を持って挑戦し続けることで、pixivをさらに進化させていきたいです。