転職活動で大切にしていたことは何ですか?

転職活動の際、もともと自分がアニメやサブカルチャーのコンテンツをビジネス化することに興味を持っていたことを思い出し、その原点に立ち返りました。また、前職ではクライアントワークが中心だったので、自社サービスに関わりたいと考えていて、自分が本当に興味のある業界で、面白いことができる会社を探していました。

ピクシブとの出会いは?

もともと私自身がpixivのユーザーで、サイト内で採用バナーを見つけたことが応募のきっかけです。その後の選考では前職での実績をまとめたポートフォリオをしっかりとつくり込んで臨みました。面接では、履歴書を見た面接官の方と「ある漫画家さんと私が出身学校が同じ」ということで話が盛り上がり、「情報感度が高い方だなあ」と感心したのを覚えています。そうした社員のクリエイティブに対するアンテナの高さも、ピクシブに入社しようと思った理由の一つです。

入社時の意気込みを教えてください。

私は絵を描くことが好きだったこともあり、「創作活動をサポートしたい」といった想いを伝えたように思います。ただ一方で、前職が広告業界だったため、Webサービスの仕事に関する知識や経験が乏しく、自分が通用するのか不安な気持ちが強かったことはよく覚えています。

どのような仕事からスタートしたのですか?

入社早々「pixivの小説を盛り上げてくれ」と漠然とした目標を告げられ、私のピクシブ人生がスタートしました(笑)。右も左もわからない中ではありましたが、まずは何が問題なのか、課題を探し当てるところから始め、具体的な施策案へと落とし込んで行きました。前職とは又違う、裁量の大きさを感じた事を覚えています。

その目標にどう取り組んでいったのですか?

わからないなら調べるしかない。ユーザーの利用動向や類似の他社サイトの数字を調べ、どのような施策を打てば、小説閲覧の数値が上がるのか分析しました。そして、その分析結果をもとにエンジニアと共にサイトを改善していくと、2〜3ヶ月後には閲覧数が1.5倍に。この仕事を通じて「調査の結果をエンジニアにきちんとフィードバックすることで、サイトを良い方向に改善できる」という自信を持つことができました。

具体的にはどのような改善を行ったのですか?

サイト内で作品の検索結果を表示する際の一覧性を高めました。それまでは1ページに1作品しか表示されていなかったため、ユーザーにとっては使いにくいサイトになっていたのです。そこで、ユーザーが一度にもっと多くの作品を目にし、その中から自分のお気に入りの作品をより簡単に見つけ出せる仕様に修正しました。

その後は、どんな仕事を担当したのですか?

次はピクシブの有料プレミアム会員向け施策の企画立案を担当しました。プレミアム会員になると、投稿する際に自分で描いたイラストや漫画を再投稿できるようになったり、閲覧する際も通常より細かな検索機能を使えるようになったりするのですが、このプレミアム会員向けに作った「小説PDF変換機能」という新機能を実装させた仕事は特に印象に残っています。というのも、この新機能は新入社員の一言をきっかけに自分たちだけでゼロから企画し、社内に提案し、サービスとして世の中に送り出すことができた仕事だったからです。

pixivコミックにも関わったとお聞きしましたが…

入社以来ずっと小説を担当し、結果を残してきた経験から、漫画と小説の共同チームの指揮をとるようになりました。ここでも、まずは市場や競合サイトの調査からスタート。自社サービスの改善すべき要件を開発チームで話し合うなどした結果、既にリリース、運用されていた商業コミック総合サイト「pixivコミック」とpixivに投稿されたオリジナル漫画を紹介するアプリ「pixiv漫画」をより伸ばしていく事、新たに商業小説総合サイト「pixivノベル」をリリースして立ち上げる事が決定。私はそのプロジェクトの事業計画の策定を任されることになりました。

プロジェクトで特に苦労したことは?

私がアサインされた時点で、既に多くの出版社との協力関係をもっていた営業チーム、信頼出来る開発チームがいたため、特に苦労したという記憶はございません。ただ、意識していたのは、分野ごとにその分野に詳しいメンバーに話を聞いた上で、裁量を委ねる事でした。ピクシブは各分野のスペシャリストたちの集まりだと思っているので、私は自分の得意な「定量的なビジョンを持つこと」「数値を伸ばす」ことに集中し、他はスペシャリストの意見やデータをまとめるというスタンスで臨みました。そして、サービス改善に必要な情報を集め続け、メンバーとサービスのイメージを共有し続けることで事業計画がより厚みを増していきました。その結果、自分が関わるプロダクトが、CMを流すほどの規模になる瞬間に立ち会えたことは何よりの喜びです。

それぞれの社員がスペシャリストだと感じる理由は?

社員の技術の高さから感じることもありますが、会社の理念である「創作活動を支えたい」と本気で考えている志の高さからもスペシャリストとしての誇りを感じることができます。尊敬できる仲間との仕事はとても楽しいですし、やりがいを感じます。私は、今年1月から、スマホ・タブレット世代向けのお絵かきアプリ「pixiv Sketch」というプロジェクトに参加しています。今までとはまた、異なるメンバーではありますが、皆一様にスペシャリストであろうとする挟持を感じます。

古賀さんがもつこだわりはなんですか?

「創作活動を支える」理念のもと、 多くの人に愛されるプロダクトを作る一員でありたいと思っており、それに恥じない働きをしたいと考えています。そのためにも私自身はエンジニアとはまた異なる角度で自社サービスを客観的に眺めておく必要があると考えています。一時の数字の上下に一喜一憂するのではなく、外部環境の変化と照らし合わせ、冷静に状況を把握しておくことも、ディレクターの大切な仕事。実際に手を動かして、エンジニアの思い入れが強くなりがちな自社サービスだからこそ、その点は気をつけています。

ピクシブの好きなところは?

中途採用だったこともあり、求められるハードルは高かったですが、裁量が大きく、自分のやりたいことをできる環境には満足しています。また、今後の日本文化として誇れる可能性を秘めたコンテンツの数々を生み出し、支えることができるという点にも面白さとやりがいを感じています。

古賀さんにとってつくるとは?

私が何かを作るときは、必ず作ったものを渡す相手がいます。そのため、だれのためにつくっているのか、という事を考え抜きます。その観点から「つくる」とはプレゼントだと考えています。「誰かに対して、どのくらいの時間をかけ、どうアプローチしたら喜んでもらえるのか」を考えて考えて考え続けて、形にすることを意識しています。「早い方がいいのか。それともじっくり時間をかけて、より品質をあげた状態でリリースする方がいいのか」と相手やシーンに合わせて考えることがなにより大事だと思います。