社員みんなを支え、世界中の人を楽しませる「基盤」をつくる。
インフラエンジニア
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 2016年4月 新卒入社
ネットワークに興味を持ち始めたのはいつ頃ですか?
小学生の頃、アニメのファンサイトをつくりたくてhtmlを書き始めました。そして掲示板をつくるにはサーバが必要だと知り、親にお金を出してもらってサーバを借りました。サーバを借りて、SSHでログインしてコマンドを触れるようになると、いろいろなことができるようになり、レンタルサーバでは物足りなくなります。そこで自分でサーバを立てることを考え、WindowsPCにサーバ用のソフトを入れ、「これでホームページが公開できるぞ!」と喜んでいました。こんなことを小5、小6の頃にやっていました。
当時から、プログラミングよりもネットワークに興味があったのですか?
そうですね。プログラミングそのものよりも、プログラムが動く環境をつくるのが好きでした。自分がつくった箱の中でものが動くのが楽しいんです。
大学でもネットワークの研究をされていたのですね。
はい。コンピュータの教育に力を入れている大学で、モバイルメッシュネットワークのルーティンプロトコルを研究していました。ネットワークの知識は、研究以外でも重宝されることが多かったですね。サークルも、ゲーム制作やイラストなど複数所属していましたが、いずれもサーバの管理などを任されていました。サーバの管理に関してはいろいろな人から声をかけられて、知り合いも自然と増えていました。
ピクシブに興味をもったきっかけは?
大学でもピクシブのユーザーはまわりにいっぱいいたので、知ってはいましたが、就職先として興味を持つきっかけは逆求人イベントです。人事の方とエンジニアの方と直接話をして、面白そうな会社だなと感じました。その後、何度か会社にも遊びに行かせてもらって、社内の雰囲気も気にいってました。
ピクシブのどんなところに興味を持ちましたか?
国内でも有数の大規模ネットワークを持っていたこと。
会社の規模や従業員数から考えると、ケタ違いの大規模ネットワークに惹かれました。pixivはイラストなど扱うためデータ量も多く、トラフィックは日本でも上位に位置します。インフラ系のエンジニアにとって、トラフィックの多さは仕事のやりがいに直結します。トラフィックが多いほど細かな制御が必要になり、技術力が求められるためです。
就職活動では他にも、大手インターネットサービス会社や動画サービス会社、通信キャリアなどを検討していましたが、少ない人数のエンジニアで大規模ネットワークを扱えることに魅力を感じて、ピクシブに決めました。
インフラチームは何名で、それぞれどんな業務を担当されていますか?
現在6名です。少人数のチームですが、ピクシブの全サービスが動く基盤を支えていて、技術レベルは高いと思います。全員がチームの業務をひと通り担当できますが、MySQLをメインに担当する人、検索エンジンをメインに担当する人、チューニングをメインに担当する人といったように、各自が得意分野を持っています。
私は主にネットワークの担当をしています。また、インフラ部は技術開発本部に属してして、他の部署に技術的指導を行ったり、アプリケーション開発の際にアドバイス行ったりと、技術の相談役の役割も担っています。
会社の成長に伴って、新しい動きなどはありますか?
データセンター内のネットワークを新しくしようとしています。サービスの数も、ユーザー数も、扱うデータの量も増えていますし、海外展開なども考えていかなければなりません。スマホの大画面化・高解像度化が進んで一つひとつの画像も大きくなっていることも、データ量の増加につながっていますし、VRoidで扱う3Dデータにはモデルデータ変換のたくさんの画像が必要なため、トラフィック量もますます増えていくことが確実です。サービストラフィックを捌く回線が、私が入社した時の倍くらいの太さになっていることからも、会社の成長が実感できます。
仕事をしていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
社員の「役に立っている」「頼りにされている」と感じられた時ですね。インフラに関するトラブルは急を要するため、ランチを食べている時に「ちょっといいですか?」と相談をされることもありますが、いろいろなチームのエンジニアから頼りにしてもらえるのは嬉しいです。海外でイベントを開催する時など、海外にいる社員からネットワークの相談が来ることもあります。インフラ部は、会社を縁の下で支える、総務に近い存在です。エンジニアの中でも、対人スキルが求められると思います。
私はもともと、人と絡んで物事を進めるのは好きではなかったのですが、大学のサークルでも、ピクシブでも、いろいろな人に頼りにされるうちに、人とのコミュニケーションの取り方も上手くなっていった気がします。
「インフラの仕事は総務に近い」という表現はわかりやすいですね。
社員相手の仕事だけでなく、データセンターやベンダーなど、社外の人間との折衝や打ち合わせも行います。サーバやストレージなどネットワークに関する調達業務も行います。当社には購買の部署がないため、機器の選定や購入先の検討、価格交渉などもインフラチームが担当します。時期によっては調達業務がメインになることもあり、ベンダーとの価格交渉や、経営陣へのプレゼンテーションなども行わなければなりませんが、楽しい仕事でもあります。メモリが1テラバイトあるようなサーバも、自分で選んで購入できますから(笑)。調達業務はインフラ担当者に必須の業務といっても良いため、ある会社の採用面接で、学生時代に簿記の資格を取っておいた方がいいよと言われたこともあります。
これまでで一番思い出に残っている出来事は?
入社1年目のお正月に、pixivコミック初のテレビCMを放映した時ですね。CM効果でユーザーが一気に増えることが予想されたため、インフラ部全員でインフラの強化を進めました。私も担当者として、データセンターとの打ち合わせをしたり、新規に回線を引いたり。その時初めて調達も担当し、新たにサーバを8台ほど購入。2ヶ月前から準備を進め、年末から年始にかけてチューニングを行って、放映日のお正月を迎えました。オフィスにコタツを5台ほど設置して、みんなでCM放映を楽しみにしていたので、初めてCMが流れた時は感動しました。
社員からは「コタツのコンセントはどこに差したらいいの?」なんていう相談までインフラ部に来ましたが、社員みんなで盛り上がった良い想い出です。
これからどんな仕事をしていきたいですか?
今後は海外展開で、仕事もますます面白くなりそうです。すでに、海外展開の際はどの国に拠点を置くかといった話し合いもされています。
インフラの仕事は、常に新しいことにチャレンジでき、調達や法律に関する知識も必要になるのでいろいろ吸収でき、飽きませんね。これからも良い基盤をつくって、その基盤につくられたアプリを使う世界中の人たちをハッピーにしていきたいと思います。