世界中の人にとって「身近で魅力的なpixiv」になることを目指して。
Pixiv Division 海外推進Section 企画・アライアンスUnit
Soongeui Women's University 2023年10月中途入社
ピクシブではどのような仕事をしていますか?
私の仕事は、pixivの認知拡大のために、主に海外、特に韓国市場を対象としたマーケティングとプロモーション施策を立案・実施することです。
具体的には、現地の創作系オフラインイベントと連携し、イラストコンテストの企画や企業ブースの出展・イベント運営を手がけています。また、韓国クリエイターの作品を集めた画集の発刊や人気クリエイターを起用した企画の立案・運用など、多岐にわたる施策に携わっています。
私自身もこういった企画を通して現地に赴き、企業やクリエイターの方々との関係構築にも力を入れています。
ピクシブに入社したきっかけはなんですか?
子どもの頃から日本のアニメが大好きで、好きなキャラクターのイラストを描いていた流れで自然とpixivを知り、日常的に作品を見たり投稿していました。
その影響もあって、学生時代から創作やコンテンツに関わる仕事に興味を持っていたことと、自分の言語能力を生かせる仕事に挑戦したいという想いから、大学卒業後は日本のイラストソフトウェアの会社にマーケティング職で入社しました。経験を積む中で徐々に「もっと現地企業とのアライアンス提携やオフラインでのイベントなど新しいことにチャレンジしたい」という思いが芽生え始めていた時に、ちょうどピクシブが韓国市場担当者を募集している求人を目にして思い切って応募すると、ご縁があって入社に至りました。
入社後、特に印象に残っている仕事について教えてください。
2025年に韓国のクリエイターを対象に「サブカルチャーイラストコンテスト」を開催したことです。近年、韓国ではサブカルチャー分野が大きく盛り上がりを見せている一方で、クリエイターが活躍できる場が限られているのが現状です。
そこでオリジナルの投稿作品の他にも、10社以上のIPを対象にした「ファンアート部門」を設けて、さまざまな作品のキャラクターでも応募可能なイラストコンテストを企画しました。これまでにない形式だったこともあり、韓国国内のクリエイターから1,300点を超える作品が集まり、大きな反響を呼ぶことができました。
共催した韓国のオフラインイベントでは華やかな授賞式も開催され、受賞者の笑顔や、ご家族の喜ぶ姿、盛り上がっている展示会場などに立ち会えて「この仕事をしていて本当に良かった」と感じた瞬間でした。
大変だった業務はありますか?
『ARTISTS IN KOREA 2024』という画集を発刊したときです。何万字もある本の校正、商標の表現確認などの細かい作業にとてつもない集中力を要しました。
入社してすぐに担当したプロジェクトで、チームのみなさんにたくさん助けていただきましたが、より効率的に業務を進めるために自分から積極的にコミュニケーションをとるように心がけました。そのほかにも、監修用のシートを作成して内容のチェックフローを改善したり、現地の出版社との打ち合わせをする際は、事前にその会議でのゴールを明確にして無駄のない進行を意識しました。様々な苦労を乗り越えて画集が完成し出版社の方とお会いした瞬間は、ハグしてお互いに称え合いました。出版記念イベントではサイン会が行われ、その様子を見れたことはとても嬉しかったです。
どんなところにやりがいや楽しさを感じますか?
海外クリエイター数の向上や、MAUの増加などの数値目標を達成できたときも嬉しいですが、クリエイターの方々から直接励みになる言葉をいただくときに最もやりがいを感じます。
実際に現地を訪れた際に「この企画に参加できて本当に良かった」と言っていただいたり、pixivに対するリアルなフィードバックなどをいただくときに、この仕事の価値を改めて実感します。
ピクシブで仕事をする上で心がけていることはありますか?
マーケティングに関わる業務なので、創作分野の最新トレンドを常に把握するようにしています。
また、日本と海外では”文化や感性が異なる部分が多くある”という前提で取り組むことも大切です。「全世界のクリエイターに、ピクシブの発信する施策が自然に受け入れられるか?」という視点を常に意識しています。自分の理解が浅い言語圏のクリエイター向けの企画を考える際はチームメンバーと密にコミュニケーションを取り、違和感のない企画に仕上げることを大切にしています。
特にイラストコンテストのテーマ設定や、SNSで配信する際のテキスト文の内容、SNSキャンペーンの構成など細かな表現や文化的なニュアンスへの配慮も徹底しています。
ピクシブの社員はどういう方が多いですか?
自己表現が得意な方が多いと思います。「Creativity」を重要視している会社なので、「ありのままの自分」を表現することに抵抗がなく、お互いの個性を認めあえる社風だと感じます。チームメンバーに関しては、海外に向けて新たな取り組みを行う部署ということもあって、チャレンジングでオープンマインドな方が多い印象です。日本の他にアメリカ/韓国/台湾出身のメンバーがいて、ミーティングやSlackでは複数の言語が飛び交い、とても賑やかな雰囲気です。日本以外の場所でも働いたことがあるメンバーなど経験豊富な方も多く、グローバルな視野を持ってアドバイスをもらえるのがとても助かっています。私が所属しているチームはもちろん、他部署にも数名海外出身者がいてお互いの文化を尊重できる風土があるので、非常に働きやすい会社だと感じます。
社風の印象について教えてください
社員の年齢層が比較的若く、フレンドリーな雰囲気なので、自然と仲良くなれる環境です。社内イベントも定期的に開催されているのも特徴で、私もたまに韓国のゲームをして交流を楽しんでいます。
在宅勤務などの制度も充実しているところにも働きやすさを実感しています。私はまだ子どもがいませんが、お子さんのいるチームメンバーが柔軟な働き方をしている様子を見ると、「ライフステージが変わっても働きやすい会社」だと感じています。
今後、どのように成長していきたいですか?
現地ユーザーの視点を大切にしながらマーケティング施策の精度を高めていきたいです。そのためにも、これまで以上に各国の文化や言語、クリエイターコミュニティに対する理解を深め、より信頼感のあるコミュニケーションができるよう自分自身のスキルを磨くことが重要と考えています。
また、変化の激しい海外市場に対応できる柔軟さや、プロジェクトで関係各所を巻き込む企画推進力も高めていきたいと思っています。
これからのビジョンや目標について教えてください。
海外ユーザーの創作体験を、より豊かにするための仕組みづくりに積極的に取り組みたいです。そのためには、例えば海外クリエイターが参加しやすいキャンペーンの立案や、現地パートナー企業との連携による認知拡大施策など、pixivの価値をより広く深く届けるための基盤をつくることが重要だと思っています。今後も、たくさんのクリエイターの方々を巻き込み、盛り上げられる企画を考えていきたいです。
また、海外からのフィードバックをプロダクトや施策にしっかりと反映させ、国や言語の壁を超えて「使いやすい」と感じてもらえるサービス設計にも関わることも目標のひとつです。より多くの方にpixivの価値を知ってもらい、海外のユーザーやクリエイターにとって「pixivがより身近で魅力的な存在」になれるように、様々なマーケティング施策に取り組んでいきたいと思っています。