やりたいことを、やろう。つくりたいものを、つくろう。
マネージャー
/ 東京大学 教養学部 2018年3月 中途入社
華々しい入社をされていますね。
入社していきなり、社内ブログのpixiv inside(https://inside.pixiv.blog/usa/3618)にRubyのコアコミッタ―として大々的にご紹介いただきました。仕事では長いこと受託開発ばかりしてきたので、老い先も短いからぼちぼち自分がつくりたいものをつくろうと応募しただけなのですが…。年齢も社内の平均年齢を大きく上回っているので、応募した時は社内もザワついたようです(笑)。
紹介ではなく、ご自身で応募して入社されたのですね。
はい。求人サイトから応募しました。絶対に転職しなければという状況ではありませんでしたが、「観る将」(観る将棋ファン)の私にとって、ピクシブは将棋会館も近くて最高だなと思いました。もちろん、応募の一番の理由は、自社サービスを手掛けてみたかったからです。
pixivはご存じでしたか?
10年くらい前からpixivというサービスは認知していて、いろいろな情報に接して親近感もありました。応募のきっかけになったのは、様々な会社がそれぞれ展開している自社サービスの中でも、創作する人々を支えるサービス、というのに共感したからです。私はものをつくることが好きですが、創造的なタイプではないので、オリジナルをつくれる人にすごく憧れ、尊敬しています。
これまではどんな仕事をされてきたのですか?
大学を中退して、初めは大阪の小さなSIerで保険会社のシミュレーションシステムを開発していました。小学校高学年にMSXが流行ったくらいの頃からコンピュータが好きだったので、プログラミングで食えればいいなくらいの気持ちでした。
その後、同じ職場で働いていた人が立ち上げた会社に移って、大きめの会社の基幹業務の開発をしたり、組み込み系の開発をしたり。そこでずっと働いていました。すべて受託開発ですが、小さなものから大きなものまで、本当にいろいろやってきましたね。ピクシブで配信技術部に配属されたのも、組み込みソフトやミドルウェアなどの経験が豊富なことと、Rubyの開発で培ったような技術が配信技術部で求められたことなど、条件が上手く合致したからだと思います。
ピクシブではどんな業務を担当されていますか?
主にImageFluxというクラウドサービスの開発と保守を担当しています。
ImageFluxは、さくらインターネットさんとピクシブが共同開発している画像配信サービスです。もともとピクシブが社内向けに開発・提供していた画像処理エンジンをtoB向けサービス化したものです。ImageFluxの販売・運用はさくらインターネットさんが、開発はピクシブが担当し、運用保守や障害対応は共同で行っています。人員は、さくらインターネットさんが営業など十数名のスタッフで進めているのに対して、ピクシブは私たち配信技術部の3、4名だけです。毎週2回程度、さくらインターネットさんと打ち合わせをしています。
ピクシブが社外向けにサービスを提供しているのは珍しいですね。
当初は画像変換のコア部分をオープンソースのソフトウェアとしてリリースして使ってもらうという考えだったようですが、それだと各ユーザーはインフラの運用やメンテナンスも自分で行わなければなりませんし、太い回線も自前で用意しなければなりません。ユーザーにとって一番有意義な提供方法を考えると、それならばサービスとして提供できないかと考えていた時に、さくらインターネットさんとの縁ができたそうです。ImageFluxはお客様にも好評で、フリマアプリやEコマースの企業など50社以上に導入されています。
少人数で保守や障害対応まで担当されるのは大変では?
それが、ImageFluxはたいへん優秀なサービスで、時間外障害などはめったにおきません。ピクシブの業務時間は基本10:00~19:00。19:00に帰れる日でも、会社で麻雀をしたり、近所のジムに行って泳いだり、ピクシブに転職して驚くほど充実した生活を送っています。
将棋も麻雀もお好きなんですね?
将棋は負けるのが嫌いなので指しません。将棋は全てが盤上にあるので、負けた時に、自分が弱かった以外の理由がないので、私には辛すぎるんですよね。プロの棋士たちがすべてを賭けて戦っているのをドラマとして観るのが好きなんです。プロ棋士にも創造的なタイプとそうでないタイプの人がいますが、やはり創造的なタイプに惹かれます。創作している人を支えるサービスに共感したという入社理由に通じるものがありますね。
ついでに話をしておきますと、今住んでいる家と会社の間に将棋会館があるので、通勤途中にプロ棋士とたくさん出会えます。これは素晴らしいですね!麻雀は将棋と違って偶然要素があり、負けても言い訳ができるのがいいですね。会社でも麻雀が流行っていて、業務終了後、オフィスに5卓並んだこともあります。遊びの話ばかりでスミマセン。
ピクシブに入社して、本当に充実していますね。
これまであまり、やりたいことをやってこなかったのですが、ピクシブに入社して、やりたい仕事に打ち込めるようになりましたし、好きなことをたくさんやってみようと思えるようになりました。受託開発とは違う世界に、もっと早く動けばよかったと思うこともありますね。
中村さんから見た、ピクシブという会社の良さは?
人柄の良い人が多いこと。クリエイターを支援するという想いが共有されていて、良い意味でみんなが同じ方向を向いていることです。「自分さえ良ければいい」と思っている人は誰一人いないんじゃないでしょうか。自分の手柄だけが欲しい人には向いていない会社です。終業後もみんなで遊ぶほど仲が良くアットホームですが、お仕着せのアットホームさはありません。自分で考えて行動ができる人が多いことが、いい距離感を生んでいるのだと思います。
これから実現していきたいことは?
配信技術部としては、ImageFluxで得たノウハウを社内に還元して、技術力の向上やより良いサービスの実現に貢献していきたいです。世界展開を進めるには、私たちの配信技術が必要になります。使命感を持って取り組んでいきたいと思います。個人的には、アプリやWebのフロントエンドなど、もっとエンドユーザーに近いところの開発を手掛けてみたいですね。やりたいことが、どんどん増えています。