12月5日「日本マーケティング・サイエンス学会第108回研究大会」にて、慶應義塾大学大学院 打出紘基氏が、「Variety seeking な行動がプラットフォームサービスの継続利用に与える因果効果の理解」と題して発表を行い、JIMSベストポスター賞を受賞しました。
本研究は、慶應義塾大学星野崇宏研究室とピクシブ株式会社が共同研究として行ったものとなります。
ピクシブでは、推薦システムを活用した顧客体験の向上を進めております。特にpixivにおける作品のレコメンドについては、より多様な作品の閲覧が行われるよう改良を続けております。一般に、レコメンデーションにおける精度と多様性にはトレードオフ関係があるとされていますが、その解決を図るべく、本研究を実施するに至りました。
本研究は小売業において研究されてきたVariety-Seekingという多様性を求める購買行動が、プラットフォームサービスにおけるデジタルコンテンツの閲覧行動でも見られるかを分析したものです。
検証結果では、Variety-Seekingな行動を利用した推薦を行う事で、ユーザーを刺激する多様な作品閲覧を促しつつ、ユーザーの推薦作品クリック率を2.0pt上昇させました。
本研究の成果を元に、プラットフォーム上での作品やユーザーレコメンド機能などの推薦システムのさらなる改善が期待されています。
日本マーケティング・サイエンス学会第108回研究大会 受賞者