現在の所属部署と、仕事内容について教えてください

VRoid部で3Dキャラクターのための投稿・共有プラットフォーム「VRoid Hub」のUIデザイナーをしています。「3DモデルをVRoid Hubに置く価値を最大化したい」というビジョンに基づき、日々機能開発を行っています。
1日の仕事の流れは日によって様々です。毎週月曜日はその週に取り組むタスクの確認会があり、ミーティング中心の一日となります。プロジェクトは1〜2ヵ月ほどの期間で手がけることが多く、仕様を検討して方向性が決まったあとは物作りに集中しています。

ピクシブに新卒入社したきっかけや決め手について教えてください

大学ではプログラミングとメディアアートを学びました。在学中に友人とスマホアプリを制作し、その経験からUIデザイナーになりたいと思い、Webサービスの会社を中心に就職活動をしていました。
もともとイラストを描くのが好きでpixivに投稿していたこともあり、ピクシブのインターンに参加しました。クリエイターの創作活動を支えるために真摯にサービスと向き合う社員の様子を見て、この会社なら良い物作りができそうだと感じ、選考を受けました。
最終的に他の企業と迷っていた時に、当時の代表からかけられた「ユーザーの為のプロダクト開発なので、よりユーザーを愛せる方を選んだら良い」という言葉が決め手になりピクシブへの入社を決めました。

これまで携わられてきた仕事内容について教えてください

新規事業部へ異動する前はpixiv事業本部に約4年間所属し、pixivダッシュボードの初期デザインや、pixivコミックインディーズのβ版に携わりました。pixiv投稿者全体に向けた機能であるダッシュボードの実装はユーザーからとても大きな反響をいただき、印象に残っている仕事です。他のサービスを研究したり、チームメンバーやメンターに相談しながら手探りで作り上げた経験は、今の仕事の姿勢につながっていると思います。

複数のプロダクトを担当した経験は現在の仕事に生きていますか?

pixiv事業本部とVRoid部でそれぞれ得た経験が生きていると感じます。
pixiv事業本部では「施策の目的を確認すること」の大切さを学びました。過去担当したプロジェクトで、「プロダクトが抱えている課題」と「解決策のアプローチ」が乖離したまま開発を進めてしまった結果、課題が改善されなかったことがありました。それからはプロジェクトにアサインされた段階で施策の目的をきちんと確認してアプローチすることで、より強度の高いプロダクト開発ができるようになったと実感しています。
VRoid部では「作りながら考えること」の大切さを学びました。VRoid部では新機能開発など抽象度の高いプロジェクトに取り組むことが多く、事前に要件を詳細に詰めても最終的にできあがったものが全く違うものになることもありました。それを経験してからはデザインを作りつつ要件を考えるといった風に、プロジェクトごとに柔軟な進め方をすることができるようになりました。

昨年育休取得後に復帰されて、働きやすさはどうですか?

社内やチームに子育てに理解ある方が多く、とても働きやすいと感じています。育休は当初3ヶ月間取得予定でしたが、復帰タイミングになってもなかなか育児が安定しませんでした。休暇中に面談でその件を相談したところ、会社側から育休の延長を提案していただき、そのおかげで万全の状態で復帰することができました。復帰後もリモート勤務中心なので、仕事と家事育児の両立がしやすく助かっています。
子供の体調不良時には1時間単位で有給の看護休暇が取得できるなど、子育て社員に向けた制度も拡充され、非常に働きやすいと感じています。

スキルアップのためにどんなことに取り組まれていますか?

プロジェクトごとに上手くいったこと、上手くいかなかったことの振り返りを大切にしています。直近でのプロジェクトの例だと、チーム内で「作るものの完成形がイメージしづらい」という問題があったため、要件をもとに簡単なプロトタイプを作ってチームに共有しました。早い段階でプロダクトマネージャーやエンジニアを含めて議論することで、仕様を再検討すべき点や検証が必要な点を発見することができ、手戻りなく円滑にプロジェクトを進めることができました。
このように過去に担当したプロジェクトで学びになった点や反省点を次の業務でも生かし、より効率良く業務に取り組めるよう心がけています。

VRoidならではの面白さや苦労はありますか?

3Dは最先端の分野ということもあり、スピード感をもって機能開発を進めていく必要があるので刺激は多いです。類似サービスも少ないため、手探りでプロジェクトを進めることに面白さを感じています。一方で扱っている技術が難しいので、いかに複雑に見せないデザインを作るかという点に関しては苦労することもあります。
新しい機能が期待通りに使われている様子や、「この機能を待っていた」「面白そう」といったユーザーの声をいただけるとモチベーションにつながります。

課題にぶつかった際はどのように解決を図っていますか?

物作りが好きで3Dドメインに詳しいメンバーが多く非常に頼りになるので、困ったことがあればなるべく早い段階で周りに相談するようにしています。
会話やテキストベースだとすれ違いが発生しやすいので、なるべくイメージやラフを作って共有・議論するようにしています。1人で考え込むよりも意見をもらいながら思考を深めることで、最短ルートで解決に至ることができるので、チームのみんなには非常に助けられています。

今後の展望について教えてください

今まで、目的や解決したいことを明確にしてから開発を進めるpixiv事業本部と、新しいものを手探りで作りながらゴールに向かう新規事業部に携わり、全く異なるアプローチの仕方を経験できたことはデザイナーとして自信と成長につながりました。
次は、デザイナーとしてチームに信頼され1つのプロダクトを安心して任せてもらえることを目標にしています。これまでの経験をもとに、新たな分野にも積極的に挑戦し、将来的にはプロダクトの意思決定に携われるデザイナーに成長していきたいと考えています。