お仕事の内容について教えてください

pixiv Sketchと、新規サービスであるPastelaのプロダクトデザイナーとしてUIのデザインを担当しています。
pixiv Sketchは、ユーザーからのご意見やSNSの声を参考にした上で、ビジネス職やエンジニア職含めたチームメンバーと議論を重ねながら日々デザインをブラッシュアップしています。
3月にリリースしたPastelaは、立ち上げからプロジェクトに参加し、0からデザインを担当しました。ペイントツールを初めて利用する方でもすぐに使い方が理解できるようなUIを意識しました。

前職ではWebディレクターだったとのことですが、転職のきっかけは何でしたか?

大学卒業後はWeb系とは異なる業界で働いていましたが、趣味でサイトの作成や運営をしていました。徐々にWebデザインへの興味が深まり、スクールに通ってデザインの勉強をしたのちWebディレクターに転身しました。
制作会社と事業会社での経験を通して、サイトのワイヤーフレームを引くことやデザインの仕事を極めたいと考えるようになりました。情報設計や機能の提案まで行うプロダクトデザイナーはWebディレクターの経験も生かすこともできるのではと思い、ピクシブでのキャリアに繋がりました。

ピクシブに入社した決め手はなんですか?

pixivやBOOTHは学生時代から利用していました。趣味でイラストやマンガを描いてコミティアに参加したこともあり、ピクシブなら興味を持ちながらデザイナーとして経験を積むことができると思い、記念受験のつもりで応募しました。
選考中に今の上司から「数字よりもユーザー体験を大切にし、pixivに投稿される作品を資産だと考えている」という話を聞き、プロダクトへの愛や社会的な意義を大事にしているところに好感を持ちました。デザイナー未経験にもかかわらず内定をいただくことができ、不安はありましたが、この会社で働きたいという気持ちが大きく入社を決意しました。

ピクシブで働くことの面白さや楽しさはどんな点ですか?

ユーザーの反応を直接感じ取れることがとても新鮮です。自分が作ったものが誰かの役に立つことを実感できるときは非常に嬉しい気持ちになります。厳しい意見も含めて、デザインのヒントを得ることができるので、今後もしっかり目を通していきたいです。
入社直後に新規プロダクトの立ち上げという大きな仕事を担当させてもらったことも大きな経験になりました。前職では、やりたい仕事を担当できないことが多く、デザイナー未経験にも関わらず任せてもらえたことに驚きました。不安はもちろんありましたが、これまでの経験を生かしながらデザイナーとしての新たな挑戦ができ、非常にやりがいを感じました。

現在所属しているチームやメンバーは、どんな雰囲気ですか?

メンバー同士で意見を交わしやすい雰囲気です。社員一人ひとりに会社のミッションが浸透していて、全員が「ユーザーがどう感じるか」ということをベースにプロダクトをつくっているので、全体的に決断も早いです。
また、Sketch部は特にSlackで会話することが多く、ペットの写真や暮らしの知恵など仕事以外の話題でも気軽にコミュニケーションをとる方が多いです。そのおかげで入社後、早々にメンバーの人柄を知ることができ、すぐにチームに馴染むことができました。

入社後、上司からのフォローアップや教育は充実していましたか?

仕事の進め方で悩んだときは、マネージャーにその都度相談に乗ってもらいました。入社当時はチームにデザイナーがいなかったので、専門的な悩みについては別チームのデザイナーの先輩に相談に乗ってもらいました。その先輩からは業務とは別の時間でデザインの課題を出してもらい、100本ノックのようなかたちでデザインのスキルアップを重ねました。その時に学んだことは現在の仕事に大きく生かされています。
大きなキャリアチェンジだったため不安もありましたが、入社前に想定していた以上に、マネージャーや先輩に育てていただいたことが心強かったです 。

日々スキルアップのためにどんなことに取り組まれていますか?

福利厚生の書籍購入制度を利用し、デザイン関連の本を購入して知識をインプットしています。また、社内のデザイナーが参加する勉強会では、デザインシステムに関する本を読みながら互いに意見交換を行っています。オフにも、アニメーションの制作や友人から頼まれたサイトを作成するなどしてデザインの引き出しを増やせるようにしています。ピクシブのデザイナーは、趣味で何かを創ることや流行に敏感にアンテナを張っている人が多いので、良い刺激を受けています。

デザイン面で困ったことや課題が出てきたら、どんな解決方法を取っていますか?

行き詰まった時はラフ案をできるだけ早めに作って周りの人に相談するようにしています。前職では一人で仕事を進めることが多かったのですが、ピクシブはみんなでデザインを作るので、他のメンバーの意見をもらう方が早く解決することに気付きました。PDCAを早く回すためにラフ案を作って議論すると、良い解決策が見つかることが多いです。
ペイントツールのデザインにも苦労しました。人によって使い方が異なり、自分も知らないような上級者向けの使い方があるので、デザインの知識だけでは解決が難しかったです。ユーザー目線でデザインを考える為に、チーム皆でお絵描きをしてドメイン知識を学んだり、普段から様々なツールを使って研究しました。

ピクシブの働きやすさはどんな点でしょうか?

勤務形態が自由に選べるのがありがたいです。基本的にリモート勤務なので、前職に比べてプライベートも充実しました。福利厚生ではコンディショニングケア制度を利用し、定期的にマッサージを受けています。座り仕事中心なのでマッサージ利用時に補助が出るこの制度はとても助かっています。
また、デザイナーの横断組織であるDesignOpsというものがあり、リードデザイナーを中心に採用活動や交流イベントの企画が進んでいます。将来的にはノウハウの情報蓄積や共有など、さらに横のつながりが強化されるような組織に成長することを期待しています。

今後のキャリアについて考えていることはありますか?

自分のデザインしたプロダクトを通して、創作へのハードルを下げ、みなさんの日常に創作を増やしたいと考えています。
直近リリースしたPastelaは「日常的にさらっと絵を描けるように」をデザインコンセプトに、誰にとっても使いやすくUIを自由にカスタマイズできるサービスになっています。たくさんの人に使っていただき、創作の体験がさらに快適になったり、絵を描く人が増えたら嬉しいです。これからはユーザーの声をもとに、より使いやすくブラッシュアップし、多くの人に愛されるサービスへ育てていきたいと思います。