アドプラットフォーム事業部とは、どんな部署ですか?

広告の企画提案を行う部署で、私は純広告・タイアップ商材を取り扱うチームと「pixiv Ads」という運用型広告プラットフォームを取り扱うチームのマネジメントをしています。
どちらも基本的にはクライアントに広告出稿のご提案を行い、広告掲載や施策の実施、終了後のレポーティング等を行うが主な業務です。「pixiv Ads」はクライアント自身に広告を運用していただくオンラインソリューションなので、密にコミュニケーションを取り、より長く運用していただけるようにサポートしています。

これまでのキャリアについて教えてください

大学を卒業後、関西の広告会社に営業として入社しました。三年間働き、商業施設の販促物の制作やイベントの企画進行なども担当して幅広い経験を積みました。徐々に現場作業の比重が高くなり、もっと営業の仕事を極めたいと考えて転職を決意しました。
二社目は大手営業会社に入社したのですが、事前に聞いていた条件と労働環境が大きく異なったことから心身の負担が大きく、再び転職活動を始めました。
ちょうどその時にピクシブで広告営業の採用枠を見つけたのが応募のきっかけです。もともとpixivユーザーだったこともあり、記念受験のつもりで応募しました。ちょうどコロナが流行り出した頃で他社の選考が止まる中、ピクシブだけは順調に選考が進み、内定をもらえました。初めての上京に不安もありましたが、好きなサービスに携わって楽しく働けるのではと考えて意を決して入社しました。

マネジメントやチーム作りは、どのようなことをされていますか?

マネージャーになってから1年半以上経ちますがマネジメントについては日々、試行錯誤しながら、より良いチーム作りを目指しています。細かい案件の確認や相談については、メンバーとなるべく1対1でコミュニケーションを取り、情報共有しやすい環境づくりを心がけています。また、これまでの営業経験で培った洞察力を生かし、メンバーの特徴や状況を見極めてマネジメントすることを常に意識しています。
営業活動については、一定の質を担保できるよう心がけています。例えば、クライアントと打ち合わせする際に使用する議事録はチームで共通のひな型を用意しています。ヒアリングを通して潜在的な課題を見つけ、より良い提案を行うために「過去実施した施策、今挑戦したいこと、今後の展望」といった細かな項目をひな型に設けて、メンバー全員が漏れなく確認できるようにしています。クライアントからのニーズが高い過去の出稿事例についてはデータとして蓄積し、営業活動に活かしています。

マネージャーとしてどのような営業戦略を考えていますか?

pixivは「アニメ・ゲーム・マンガ好き」が多く、クリエイターもたくさんいるサービスなので、エンタメコンテンツと親和性が高いユーザーに訴求できることが大きな強みです。
運用型広告が主流の今、純広告は厳しい状況が長く続いています。ただ、サードパーティCookieの廃止やリッチ広告の需要など、今後新たなチャンスが巡ってくる可能性も視野に入れ、業界の流れを注視しています。
2022年にはピクシブ初のセルフサーブ型のプラットフォームサービスである「pixiv Ads」をリリースしました。サービス開始当初より多くの広告主に興味を持っていただき、想定よりも順調にアカウント開設数が伸びました。継続率を高めるためにはやはり効果感を高めていくことが重要なので、開発チームとも協力しながら改善を図っていきたいです。

入社してから苦労したエピソードについて教えてください

とあるゲームアプリの周年施策を実施した際、約50名のイラストレーターさんをアサインし、描き下ろしイラストを公開しました。限られた時間の中でたくさんの方々とコミュニケーションを取り、クライアントのオーダーを叶えるのは大変でしたが、他部署のメンバーにも多くの協力をいただき、なんとか納品まで漕ぎ着けることができました。
当初は特設ページ上のみでの掲載と伺っていましたが、嬉しいことにクライアントからオフライン展示など、予定していなかった展開も行いたいと追加の要望をいただきました。長期的な施策で苦労もありましたが、非常に大きな達成感を得られました。

アドプラットフォーム事業部で働くことの面白さや、やりがいを感じる瞬間はなんですか?

pixivのタイアップ広告は、その作品のファンからダイレクトに反響をいただけることが一つの特徴です。個人的には、ゲーム「Ib」のリメイク版発売のタイミングでイラストコンテストを開催したことが嬉しかったです。受賞作品の特典としてソフトに同梱されたアートブックにイラストを載せていただきました。「Ib」は個人的に思い入れのある作品だったこともあり、長く「Ib」を愛しているファンの方に喜んでいただき、盛り上がりを見せた施策になったかなと思います。
また、イラストレーターさんのアサイン施策では、クリエイターさんから「いつも描かないキャラクターを描くチャンスがあって良かった」「好きなゲームに携われて良かった」という嬉しいお声をいただくこともモチベーションにつながります。

ピクシブで働くことの魅力はどんなところですか?

様々な考えや価値観を持った社員が多いこともあり、個々の考えを尊重しながら働くことができる点がありがたいと思います。多様な考え方の社員がいるからこそ、他の社員から新たな気づきを得ることもあり、自分らしくいながら仲間と楽しく働ける環境だと実感しています。
福利厚生が充実している点も魅力の一つです。出社頻度が少ないため、入社当時は他部署の方との交流機会が少ないことに悩んでいましたが、家賃補助制度を活用して会社の近くに住むことで社内イベントに気軽に参加することができました。そのおかげでたくさんの方と直接顔を合わせる機会も増え、仕事を円滑に進められるようになったと感じています。

どんな人がアドプラットフォーム事業部にマッチしていると思いますか?

セールスは結果を出さなければいけないので、チーム一丸となって売上目標の達成を目指します。数字にコミットできる方、達成することに喜びを感じられる方にぜひ来ていただきたいです。
また、社内・社外に限らず、コミュニケーションを大事にできる方が望ましいです。例えば、イラコンはpixivのユーザーが参加するため、メッセージ機能などを用いてユーザーと直接やりとりをする機会も多く、ユーザー感覚も重要です。クライアントの多くはエンタメ業界ということもあり、Web広告系の業務経験がなくてもサブカルやエンタメコンテンツに興味があれば楽しく取り組める仕事だと思います。

今後、こんな取り組みをしてみたいという展望はありますか?

現在はpixivをメイン商材として扱っていますが、他プロダクトの商材開発にもチャレンジしていきたいです。ピクシブのサービスは「創作活動を支える」という共通点があり、それぞれにたくさんのユーザーがいるため大きな可能性を秘めていると感じています。
また、徐々に海外ユーザーをターゲットに含めた案件の問い合わせが増えています。地域ターゲティングの精度や言語面での課題はありますが、積極的に開発を進めてニーズに応えていけたらと考えています。