お仕事の内容を教えてください

主にクリエイターさんの初個展などを主催するpixiv WAEN GALLERYの運営をしています。企画の立案からクリエイターさんとの打合せ、開催までの進行管理を行なっています。この個展やその他の取組みでご縁があったクリエイターさんとWAEN以外の会場で企画展を行うこともあります。「令和妙心寺六景」という企画では、京都・妙心寺 退蔵院で6名のクリエイターさんの展示を実現しました。 他には、2020年よりピクシブ完全監修によるクリエイターを世界に発信していくプロジェクト『VISIONS』の企画及び運営をしています。

これまでどんなキャリアを歩まれてきたのですか?

新卒で商業施設の運営会社に就職しました。店舗スタッフとテナントの運営支援を担当した後、アニメなどのIPコンテンツを扱う事業部に配属となりました。もともとサブカルやアニメが大好きで、その事業部で働くことを目標にしていたので、念願叶っての配属でした。全国の系列店舗でアニメの版権イベントの企画・営業・運営を行う中でやりがいを感じ、もっとコンテンツに携わりたいという思いが強くなりました。異動が盛んな社風で、いずれは希望部署を離れることが決まっていたため転職を決意しました。 pixivはもともとサービスリリース当初から知っていて、高校生の頃からヘビーユーザーでした。大学受験時にはpixivばかり見ていると合格できないと思ってアプリを削除したくらいです。 「好きなサービスを運営している会社で働きたい」というのが最終的な決め手で、これまでのキャリアを活かせる採用枠があったこともあり、ピクシブに入社することにしました。

ピクシブで働くことの魅力はどんなところですか?

ピクシブの「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションが本当に社員に浸透しているところです。仕事中はもちろんですが、懇親会の場や雑談ベースでもそういった話題が自然に出てくるところがすごいなと思います。 住宅手当制度など福利厚生が手厚いのも魅力です。オフィスの近くに夫婦で住んでいるので、毎月10万円の家賃補助をいただいています。基本はリモートワークで出社は月3回程度で、徒歩やバスでオフィスとWAEN GALLERYに行けるのでとても助かっています。現在出産を控えていて、妊娠初期は体調が安定しないこともあったので、電車に乗らずに通勤できることは本当にありがたかったです。 子ども手当制度もあり、18歳になるまでは2万円の補助がもらえるので、復帰後も戦力となれるように頑張りたいです。

入社後2年前後でマネージャーになられましたが、働く上でどんなことを心がけていますか?

個人としては、取引先や上司、会社が自分に何を求めているのか汲み取り、先回りして動けるように努めています。 マネージャーとしてはチームの管理統率力や指導監督力を求められているので、メンバーの能力を高めつつ、事業を成功させることが課題です。現状に満足せず、自分のグレードよりも1段階・2段階上のことができるように常に心がけています。

マネジメントは、主にどのようなことをされていますか?

「挑戦と改善」を部の指針として、業務内容やそれに基づく必要項目を考えてチームメンバーに共有しています。職務の整理と配分をする際は、それぞれの得意不得意を考慮して仕事をお願いすることもあれば、メンバーの今後のキャリアを考えてあえて不得意なことに挑戦してもらうこともあります。誰が何をやっているかは常に把握して、事故が起きないように全体の進行管理を行っています。

VISIONSはシリーズ累計25万部を突破し世界中で愛されるシリーズとなりました。思い出深いエピソードはありますか?

入社してすぐに任せていただいたVISIONS2022のプロモーションは思い出深いです。 渋谷・なんば・福岡のマルイ3店舗でリアルイベントを実施しました。渋谷MODIの大型モニターでPVも放映いただき、至らない点も多々ありましたが短い準備期間の中で最大限のアウトプットはできたと思っています。 その経験を活かし、VISIONS2024のプロモーションでは新宿ミロード「one×one」にて『VISIONS2024特集』の展示イベントを実施しました。pixiv FACTORYやBOOTHと連動しながら、クリエイターさんと、そのファンの方にピクシブの色々なサービスを知っていただく機会にしてもらえるような企画を心がけました。SNSでの反響も大きく、ファンの方やクリエイターさんから嬉しいというお声をいただきました。この企画をきっかけに次の企画の計画も進んでいます。


展示を企画をする際に心がけていることはありますか?

作品をいかに魅力的に展示するかはとてもこだわっています。クリエイターさんの理想に近づけるよう、毎回一つ一つゼロから擦り合わせて作り上げています。クリエイターさんのやりたいことと企画内容が合致しているか、アサインの段階から気を遣って進めています。個展の経験を3年弱積んで、展示方法などの選択肢がたくさん増えました。どれを選ぶかは、自分の想いだけを推すのではなく、クリエイターさんの意向も聞いて決めるようにしています。それが個性のある個展へ繋がっていると思っています。

WAEN GALLERYを運営する中で、やりがいや大変なことはどんな点ですか?

WAEN GALLERYの仕事は、世界中から色々な言語で感想が届くこともあり、展示を楽しみにしてくれる人がたくさんいると感じます。個展開催中に名刺を持ってくる企業の方もいて、個展をきっかけにクリエイターさんの活躍の場が広がったと感じることができると、本当に嬉しいです。 一方で、限られた予算と時間の中で、どうしても希望や理想を実現することが難しい局面もあります。ただこちらも調整のプロだと自認しているので、外注業者さんの力も借りながら、良い個展の開催に向けてできる限り尽力しています。

クリエイターさんと関わる際に意識していることや、思い出深いエピソードはありますか?

まず、その方の得意不得意を把握するように努めています。意思表示が苦手な方にはこちらからいろんな案を出してご意見をお伺いできるようにするなど、ストレスを感じずに創作活動に集中できるよう心がけています。とはいえ、言わないといけないこともあるので、その際ははっきりと伝えるように意識しています。 思い出深いエピソードはたくさんあるのですが、あるクリエイターさんがスケジュールになかなか間に合わないということがありました。「もっと良いものをつくりたい」「より多くの描き下ろしを製作して個展に展示したい」という熱い想いをお持ちだったので、できる限りその気持ちに応えられるように何度もスケジュールを引き直し、展示やグッズの発注先も都度見直しました。ギリギリまで粘り、その方の理想に近い個展ができた達成感はものすごく大きかったです。クリエイターさんにも「こんなに一緒にやってもらえると思ってなかった。本当にありがとうございました」と言われた時はとても嬉しく、諦めずに粘ってよかったと思いました。

カルチャー&エデュケーション事業部にマッチしている人材はどんな方だと思いますか?

ものづくりを楽しむことができ、クリエイターさんや取引先に敬意を持って接することができる方、マルチタスクで複数の業務を並行して進行できる方、現状維持ではなく挑戦する姿勢や成長への意欲がある方、課題の本質をとらえ、解決策の検討と選択、進行を一貫して担当できる方などが理想です。なかなか難しいとは思いますが、企画進行管理を行う仕事なので、調整のプロとして自責思考を持つことは必須だと思います。

今後の展望やビジョンがあれば教えてください

創作活動をサポートする事業を行ってきたピクシブだからこそできるイラストやイラストレーターの文化を創出するプロジェクトを今後も手がけていきたいです。国内にとどまらず、海外のお客様にもリーチできる企画も検討中です。また、さまざまな層のクリエイターさんに創作と生きることのきっかけを提供していきたいです。 カルチャー&エデュケーション事業部では高校生イラコンのほか、IPコラボイラコンの実施、京都芸術大学通信イラストレーションコースの事業展開等も行っています。今後は更に教育事業の展開を拡大できないか画策しています。創作という切り口で、誰かの人生のターニングポイントになるような仕事ができたらと思っています。