大学院ではどんな研究をされていましたか?

大学院ではバイオマスに関連した再生産エネルギーの研究をしていました。ただ、自分はあまり研究肌ではないと感じていて、就職先もエネルギーや電力などの研究分野だけでなく、何か面白いことができそうな会社を探していました。特にIT業界は気になっていて、いろいろな会社を見てまわって、インターネットサービスの会社に縁があって入社しました。

新卒で入社した会社では、どんな仕事をしてましたか?

Ruby on Railsのエンジニアとして、グルメサイトのサービス開発をしていました。ユーザー向けのさまざまな機能を開発したり、掲載店などtoB向けの販売管理システムを開発したり。その会社には5年勤めましたが、最後の1~2年は10人ほどのチームのリーダーや、新商品開発プロジェクトのマネジメントを担当していました。

転職を考えるようになったのはなぜですか?

毎日大勢のユーザーからアクセスがあるサイトでしたので手応えもあり、必要なスキルやノウハウを習得して成長していくことに充実感を感じていました。でも次第に、その会社の中だけのスキルになってしまわないかと懸念を覚えるようになり、5年を区切りに新しい環境でスキルアップしようと考えていました。

ピクシブへの入社のきっかけは?

Ruby技術者のカンファレンスです。それまでも人材紹介会社などを通していろいろなIT企業の方と話す機会がありましたが、カンファレンスで知り合ったピクシブの社員からは、自由に、楽しそうに働いてる雰囲気を感じました。でも、当時担当していた業務の都合もあってすぐには転職をせず、1年ほど自分のキャリアを見つめ直したり、今後の人生で何を大切にしくかなどを考えたりしてから、ピクシブの面接を受けました。

転職で重視していたことは何ですか?

本当に価値のある仕事だと感じられるか、ということです。企業はどんなミッションを掲げていて、社員はどんな意志を持って取り組んでいるのか、というのを気にしていて、それがユーザーにとっての価値になっていると感じられることを大事にしています。
ピクシブには「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションがあり、それが絵に描いた餅ではなく、出会った社員一人ひとりに浸透しているのを感じることができました。

同業の企業からの転職ですが、すぐに馴染めましたか?

社内の雰囲気が少し違ったので、馴染むのには少し時間がかかりました。以前勤めていた会社は多少カチッとした雰囲気でした。対してピクシブは、誰もが自由に発言できる雰囲気があり、制度の改善などもトップダウンではなく、個人が「変えていきたい」と発信したことから動きだす自由な風土があります。会議でもSlackでも、みんなが自由に発言してコミュニケーションを取っていることに驚きました。

ピクシブでは、どんな仕事を担当してきましたか?

入社して2年ほどは、pixivFACTORYで開発リーダーやRailsエンジニアをしていました。2019年の7月からは、メディア・プロモーション事業部のテックリードを担当し、事業部の技術マネジメントを担当しています。

仕事でやりがいを感じる時は?

アドプラットフォーム部の仕事で言えば、広告の目標達成や、入稿作業などの業務効率化に貢献できたと感じられた時ですね。ピクシブは自社で広告の配信システムを持っていて、ユーザーさんが興味を持ちそうな商品やイベント、講座、ゲームなどの広告を自社サービス内に掲載しています。エンジニアが直接、営業したり広告を運用するわけではありませんが、システム開発を通してそれを支援・加速させることができますので、業界のトレンドや新しい技術のキャッチアップは怠れません。

社員の支援、会社への貢献がモチベーションになっていますね?

それはありますね。担当するチームやプロジェクトを上手くまわすことでポテンシャルを引き出し、ビジネス的に価値を出せると気持ちがよいです。そして、新しいことにチャレンジすること、今までできなかったことを実現することにもやりがいを感じます。
pixivFACTORYの開発リーダーをしていたときも、半年ほどかけて、文字入れ機能を実現することができました。技術的にはチャレンジングなところもあって苦労しましたが、混乱もなく、スケジュール通りに仕上げられたことは自信にもつながっています。メディア・プロモーション事業部のテックリードでも、試行錯誤の連続ですが、自分の視座を上げ、レベルアップしていくために頑張っています。

ピクシブに入社して得たものは?

一つは、「刺激」です。自走している人、良い意味で自分の好きなように技術を追求している人が多いことは、大きな励みになりました。自分ももっと技術を研鑽していこうという気持ちになります。
VRoidやpixiv Sketchなど、特殊な技術を使用して面白いこともたくさんやっていますので、技術を磨きたい人には本当に面白いと思います。また、私は入社してすぐ、希望して中途採用チームに参加して、採用の仕組みの改善などに取り組んでいますが、部署の業務以外にも、チャレンジできるのは楽しいですね。

ピクシブで活躍できる人は、どんな人だと思いますか?

当事者意識を持って行動できる人、いろいろな視点を持って物事に取り組める人だと思います。ピクシブには、会社やサービスの課題を自分ゴトとして捉えることができる人、課題解決に主体的に取り組んでいける人が多いと思います。